風疹ワクチン
風疹とは、発熱とともに全身に淡い発疹が現れます。通常3日程度で消失し、麻疹(はしか)のように発疹の痕が長く残ることはなく、「三日ばしか」とも呼ばれています。
妊娠中に風疹に感染すると、先天性風疹症候群(CRS)を引き起こす可能性があります。CRSは、心臓、目、耳、脳などの先天性異常を引き起こす重篤な状態です。
妊娠を希望している女性は、妊娠前に風疹の免疫があることを確認する必要があります。
風疹ワクチンは生ワクチンであり、胎児に感染する可能性がありますので、妊娠中は風疹ワクチンを接種できません。
風疹の免疫があるかどうかは、血液検査で調べることができます。免疫がない場合は、妊娠前に風疹ワクチンを接種する必要があります。風疹ワクチン接種後、少なくとも2か月間は妊娠を避ける必要があります。
当院では風疹ワクチンを常備しておりますので、いつでも接種可能です。お気軽にご相談ください。
子宮頸がんワクチンについて
子宮頸がんワクチンは、ヒトパピローマウイルス(HPV)の感染を防ぐワクチンです。
HPVは、性交渉を通して主に感染し、子宮頸がんの原因となるウイルスです。子宮頸がんは、女性のがんの中で罹患率と死亡率が世界的に高いがんの一つで、子育て中のお母さんの命を奪うマザーキラーと言われるものです。
<子宮頸がんワクチンの接種対象>
子宮頸がんワクチンは、以下の対象者に無料で接種することができます。
- 小学校6年生から高校1年生(12~16歳)相当の女子
- 過去に定期接種の機会を逃した女子(キャッチアップ接種)
妊婦とインフルエンザワクチン
インフルエンザワクチンは、妊婦にとって非常に重要なワクチンです。
妊婦がインフルエンザに感染すると、重症化しやすいだけでなく、胎児や新生児にも影響を与える可能性があります。
一方、インフルエンザワクチンは、妊婦がインフルエンザに感染するのを予防し、重症化を防ぐことができます。
そのため、すべての妊婦は、インフルエンザワクチンの接種を強く推奨されています。
妊婦には、不活化ワクチンと呼ばれるワクチンが接種されます。
不活化ワクチンは、ウイルスを死滅させたワクチンであり、妊婦や胎児にとって安全性の高いワクチンです。
当院では予約なしで接種することができます。